蓬莱館

高山病対策

高山病にならないために

高山病は、高地で酸素が欠乏することによって引き起こされる病気です。 症状には、頭痛、疲労、吐き気や食欲不振、怒りっぽさなどがあり、より重症になると、息切れ、錯乱、そして昏睡などが現れます。

前日にしっかり睡眠をとる

高山病になった方の多くは、睡眠不足で登っています。登山前日は、眠れない人も多いと思いますが、しっかり睡眠をとりましょう。

五合目で体を高度に慣らす

五合目に着いても、すぐに登り始めない。少なくとも30~60分は、体を高度に慣らしましょう。ゆっくり深呼吸しながらのストレッチ、山行計画の確認、お手洗いなど済ませておきましょう。

水分補給

登山中は、喉が渇き切る前に、こまめに水分補給しましょう。吉田口ルートは、登山道に山小屋が多く、トイレもあるので我慢せず、新陳代謝をよくしましょう。五合目までのバスに乗っている間に、軽い脱水症状になっている場合もあります。登り始める前にも水分補給を。

ゆっくり歩く

自分のペースでゆっくり歩きましょう。そのために余裕をもった山行計画を。

体を冷やさない

体が冷えると、血行が悪くなり全身に酸素が行き渡らなくなります。小屋に到着したら汗で濡れた衣服は、すぐ着替えて防寒着を羽織りましょう。

食事はよく噛んで食べる

消化機能も平地に比べ低下しています。ゆっくりよく噛んで食べましょう。食欲がない場合は、無理して食べずにゼリータイプの栄養補助食品(当館で販売もしております)にしたり、水分補給を優先しましょう。

【頭痛薬】
一時的に症状を和らげる効果はありますが、重症化の判別がつきにくくなり危険です。
発症前に予防として飲んだり、薬で症状を抑えて登るのはやめましょう。
もし、登山中に高山病と思われる症状が出た場合は、無理せず下山しましょう。